50代に差しかかると、これまで頑張ってきた都内生活の“しんどさ”が一気に押し寄せてくることがあります。
- 通勤・満員電車のストレス
- 上がり続ける固定費
- ご近所との距離感
- 将来の住まいへの不安
「このまま都内に住み続ける意味ってあるの?」
そんな問いに対する“ひとつの答え”として、湘南移住が浮かび上がります。
ただし――湘南は「憧れ」だけで選ぶと後悔も多い地域。
とくに、50代で購入する中古戸建ては判断を誤ると老後資金を圧迫し、生活動線のストレスが増えるケースもあります。
今日のブログの記事では、湘南に移住して25年の移住者の視点で
「湘南中古戸建てを選ぶべき夫婦」と「選ばないほうが良い夫婦」の違いを様々な判断基準に沿って分かりやすく解説します。
湘南中古戸建てが“向いている”50代夫婦の条件
「固定費を下げたい」よりも「人生の質を上げたい」を優先している
湘南は都内より安いエリアもありますが、全体的には“そこそこ高い”のが現実。
そのため、単純に「家賃を下げたい」という目的とは相性がよくありません。
ただし、
- 夫婦で散歩が日課
- 朝夕の海を見て心が整う
- 余暇の過ごし方が自然寄り
こうした“QOL(「生活の質」や「人生の質」)派”には圧倒的に向いています。
移住者の私目線のワンポイント
節約目的の移住は失敗しがち。
「住む場所に価値を感じる夫婦」ほど湘南に馴染む傾向があります。
車移動が苦にならない
湘南の中古戸建ては、駅近より“距離がある物件”のほうが質が良いことが多いです。
- スーパーが遠い
- 坂が多い
- 駅から徒歩1520分
こうした環境が日常になるため、車生活に抵抗がないかがカギ。
【体験談】湘南中古戸建てに移住して感じたメリット・デメリット
中古住宅のメンテナンスを受け入れられる
50代で“古い家”を選ぶということは、60代・70代でのメンテ費を織り込む必要があります。
- 屋根・外壁は10年から15年ごと
- 給湯器は10年前後
- 水回りは20年前後
「手をかけた家のほうが愛着が湧く」というタイプは向いています。
逆に、「メンテなんて面倒…」という場合は築浅かマンションの方が安心です。
湘南中古戸建てが“向かない”50代夫婦の傾向
①“東京に通勤し続ける”前提のまま移住しようとしている
湘南都内の通勤は、思っている以上に体力を使います。
特に50代以降は、「毎日の通勤を前提」に湘南へ住むのは正直おすすめしません。
②老後資金に余裕がない
たとえば以下に当てはまる場合、慎重になるべきです。
- 頭金が少ない
- リフォーム費が捻出できない
- ローン完済が75歳以降になる
- 教育費がまだ終わっていない
- 既に体調が悪い(病院通い、足腰が悪い)
湘南中古戸建ては“買えるけど維持が大変”な物件も多いです。
③車を持つ気がない&坂が苦手
湘南の坂は、本当に侮れません。とくに鎌倉エリアは“毎日登山”という声も多いです。
徒歩生活を望むなら、平坦で駅近の藤沢・辻堂・茅ヶ崎エリアが選択肢。
私たち夫婦は、藤沢市の辻堂エリアに決めた理由は全てが徒歩圏内で生活ができること。
移住後に車を手放しましたが、鎌倉や逗子、葉山あたりでは車がないと生活ができません。
50代夫婦が後悔しない「湘南中古戸建て」判断基準
以下の7項目のうち5つ以上当てはまれば“買って後悔しない夫婦”です。
- 判断基準①;老後の生活を「自然とゆるく暮らす」に寄せたい
- 判断基準②;資金計画が60代で完済できる
- 判断基準③;定期的なメンテナンスに抵抗がない
- 判断基準④;坂・車社会を受け入れられる
- 判断基準⑤;都内依存の働き方から少しずつ離れたい
- 判断基準⑥;夫婦ともに海や自然に価値を感じる
- 判断基準⑦;湘南の生活導線(買い物・医療・交通)を現地で確認済み
こんな“リアルな未来像”を持てるか?
実際に、湘南中古戸建てに移住した50代夫婦は、こんな暮らしを手にしています。
- 朝の散歩で海まで歩く
- 夫婦でDIYや庭の手入れ
- 新しい友人やサークルとの出会い
- 自然の中で落ち着いた生活
- 都内では感じられなかった“時間の余裕”
つまり、家を買うというより、「人生のステージを静かにアップデートする」という選択に近いのです。
今日のブログのまとめ
湘南に移住して25年の私が言い切ります。
湘南は憧れではなく、基準で選べば“後悔しない移住”になる。
湘南中古戸建ては、合う人には最高、合わない人にはストレスが溜まりやすい。
だからこそ、“判断基準に沿って選べる50代夫婦”は後悔しません。
結論としては、
◎向いている夫婦
- QOL(「生活の質」や「人生の質」)重視
- 自然と穏やかな暮らしが好き
- メンテに前向き
- 車社会を受け入れられる
▲向いていない夫婦
- 価格重視
- 通勤前提
- メンテが嫌い
- 車を持ちたくない
