こんにちは、ジョウです。
新築も、土地も、中古戸建ても、金利も、建築資材も。
2026年、10月ですが、ここ最近、何もかもが高くなっています。
家を探している人の中には、「予算を上げても希望の物件が見つからない」
「湘南で家を買うなんて無理なのか」と感じている人が多いのではないでしょうか。
私は45歳のとき、湘南で築20年の中古戸建てを購入しました。
現在55歳になり、その家に10年間住んでいます。
家探しをした当時も「湘南の家は高い」と感じていましたが、今はさらに状況が厳しくなっています。
でも、この記事では「家が高いから諦めましょう」とは言いません。
条件の見方を少しずらすことで、予算内で希望に近い物件を見つける方法は、まだあります。
今の家探しは「予算を上げる」だけでは苦しくなる
2026年、全国の基準地価は5年連続で上昇しています
(Reuters)。
住宅地も5年連続のプラスです。
湘南を含む神奈川県沿岸部は、とくに人気が高く、地価の上昇が続いています。
土地だけではありません。
建築資材や人件費の高騰で、新築を建てるコストも上がっています。
建設費の上昇は、新築マンションや建売住宅の販売価格に直結しています(REHOUSE)。
住宅ローンの金利も、30年ぶりの水準に上がっています(みんかぶ)。
つまり、「もう少し予算を上げれば」という発想だけでは、
なかなか追いつかない状況になっています。
だからこそ、私は「予算を上げる」のではなく、「探し方を工夫する」ことが大事だと思っています。
工夫1 海の近くにこだわりすぎない
湘南で家を探すとき、「やっぱり海に近いほうがいい」と思う人は少なくありません。
湘南らしさを感じるなら、海が近いに越したことはありません。
でも、海に近い物件は人気が集中し、価格も高くなりがちです。
それだけではありません。海沿いは観光客が多く、夏場は渋滞がひどくなります。
湘南の主要道路である134号の渋滞は、海沿いに住む人の日常的な悩みのひとつです
[134号の渋滞について書いた記事]です。

塩害や湿気、風の強さも海沿いならではの課題です。
「湘南らしさ」は、海徒歩圏でなければ味わえないものではありません。
駅の北側、少し内陸に入った住宅地でも、湘南の気候や雰囲気は十分に感じられます。
むしろ、生活のしやすさという意味では、海から少し離れたほうが快適な場合もあります。
湘南に住むということの本当の意味については、[湘南に住むことを考えた記事]でも書いています。

工夫2 駅徒歩10分をいったん外す
「駅徒歩10分以内」は、家探しの条件としてとても人気があります。
便利ですし、資産価値も下がりにくいです。
でも、その分、価格も高くなります。
在宅勤務が普及した今、毎日駅に通う人も減っています。
車や自転車、バスでの移動が中心の生活なら、駅徒歩10分にこだわる必要はどこにあるのでしょうか。
駅から少し遠い物件を見ると、次のようなメリットが見えてきます。
- 土地が広い
- 周囲が静か
- 庭がある
- 価格が抑えられる
「駅から遠い」という条件を外すだけで、選べる物件がぐっと増えます。
ただし、注意点もあります。夜道の明るさ、坂道の有無、バスの本数、
雨の日の移動手段は、必ず現地で確認してください。
通勤のことについては、[湘南からの通勤について書いた記事]で実際の経験を書いています。
「妥協する」のではなく、「自分の生活スタイルに合っているか」を確認する、
という考え方に変えてみてください。

工夫3 新築ではなく、中古戸建て+リノベを見る
新築は、建築費・人件費・資材費の上昇をそのまま価格に反映します。
だからこそ、今は新築が特に高く感じられます。
中古戸建てなら、土地と建物の状態を見て判断できます。
そして、全部を新品にしなくても、必要なところだけを直せばいいのです。
データでも、中古戸建て+リノベーションは新築より20から30%程度安くなるケースが多いとされています
私は45歳のとき、築20年の中古戸建てを購入しました。
購入直後は耐震補強、水回り(キッチン、トイレ、お風呂、洗面)、内装の壁や床を一新しました。
でも、太い梁や筋交いはあえて隠さず、そのまま見せて使っています。
全部を新品にするのではなく、使えるものは使う。
必要なところだけにお金をかける。
そうした結果、トータルの費用は新築戸建てを買う場合の半分ほどで済みました。
この体験については、[中古戸建てを購入して10年間で家がどう変わったか]
で詳しく書いています。
中古戸建て+リノベーションを検討するなら、以下は必ず確認してください。
- 耐震性(耐震補強が必要か)
- 雨漏りの有無
- 屋根と外壁の状態
- 水回りの状態
- シロアリの被害
リノベーションの全体像については、[リノベーション全工程の記事]と、
[間取り変更リノベーションの記事]も参考にしてください。

工夫4 築20年以上の「建物付き土地」を探す
これは、私が一番伝えたい工夫です。
築20年以上の戸建てになると、不動産評価上の建物価値が大きく下がることがあります。
私が買った家も、建物の評価はほぼ「0円」でした。
「0円の家なんて大丈夫なの?」と思うかもしれません。でも、見方を変えてみてください。
「古い家を買う」のではなく、「土地を買ったら、まだ使える家が付いてきた」と考えるのです。
柱、梁、屋根、基礎。
これらの基本構造がしっかりしていれば、建物価値が0円でも、住むことはできます。
使える部分を残して、必要なところだけを直していく。それが、私が10年間やってきたことです。
この「土地を買う」という発想に切り替えたときのこと、
そして築20年の家に10年間住んで分かったことは、
湘南で理想的な家を見つける方法と、築20年「建物0円」で買った湘南の家で書いています。
築年数が古い物件は、確かにリスクもあります。
でも、建物の状態をしっかり確認できれば、土地値に近い価格で買える物件は、新築にはないメリットがあります。

工夫5 完璧な物件ではなく「育てられる家」を探す
最初から100点の家を探すと、必ず予算とぶつかります。
100点の家は、それ相応の価格がついています。
新築で、駅近で、海も近くて、広くて、庭があって、日当たりも良い。
そんな物件があれば、当然高いです。
でも、70点の家を買って、住みながら80点、90点にしていくことはできます。
最初にお金をかけるべき場所と、後回しにできる場所を分けるのです。
最初にお金をかけるべきところ:
- 耐震補強
- 雨漏りの修理
- 水回り(キッチン、トイレ、お風呂、洗面)
- 屋根と外壁
後回しにできるところ:
- 壁紙や内装
- 庭
- 収納
- 照明
- フローリングの張替え
家は、買った瞬間に完成するものではありません。
住みながら、少しずつ手を入れていくものです。
私の家も、10年かけてようやく「自分たちの家」になっていきました。
その過程については、10年間住んで分かった現実で書いています。
「完成された家を買う」から「育てられる家を買う」へ。
そう考えれば、選べる物件はずっと広がります。
工夫6 探す入口を増やす
不動産ポータルサイト(SUUMOやHOMESなど)だけを見ていても、
良い物件はなかなか見つかりません。
ネットに掲載されている物件は、全体の一部にすぎません。
湘南の中古戸建てには、一般公開される前に契約が決まる「非公開物件」が多くあります。
家探しの入口を増やすなら、以下を並行してみてください。
- 不動産ポータルサイト
- 地元の不動産会社に直接相談
- 非公開物件情報サービスの利用
- 希望エリアを実際に歩く
- チラシや地域の情報誌
すぐに買うためではなく、相場感をつかむために情報を増やす。
その中から、「これなら」と思える物件が出てくることがあります。
非公開物件情報サービスについては、
湘南で理想的な家を見つける方法で詳しく書いています。
無料で使えるサービスもあるので、まずは情報収集の入口として活用してみてください。

注意点:安さだけで選ばない
ここまで「工夫すれば希望の物件が見つかる」と書いてきましたが、
一つだけ大切なことがあります。
安い物件には、理由があります。
理由を理解できれば選べる物件もありますが、知らずに買うと後悔することになります。
以下は必ず確認してください。
- 再建築不可:建て替えができない物件
- 接道:道路に接していない、または接している道路が狭い
- 擁壁:擁壁(ようへき)の不具合
- ハザードマップ:洪水や土砂災害のリスク
- 雨漏り:屋根や外壁の劣化
- シロアリ:木材の被害
- 耐震性:旧耐震基準の建物
- 境界:隣地との境界が明確でない
- 近隣環境:隣の家との距離、道路の騒音
近隣環境については、
で実際の経験を書いています。
湘南の周辺環境については、湘南移住のデメリットと、湘南の騒音についての記事も参考にしてください。
「安いから」と飛びつくのではなく、
「なぜ安いのか」を理解した上で、自分が受け入れられるリスクなのかを判断することが大切です。
まとめ:条件をずらせば、希望はまだ見える
家が高い時代に、予算を無理に上げる必要はないと思います。
条件を少しずらす。海にこだわりすぎない。駅徒歩にこだわりすぎない。
新築ではなく、中古戸建て+リノベを見る。
築20年以上の「建物付き土地」を候補に入れる。完成品ではなく、育てられる家を探す。探す入口を増やす。
これらの工夫を組み合わせることで、予算内で希望に近い物件は、まだ見つかる可能性があります。
私は45歳で築20年の中古戸建てを買いました。
「建物0円」の家でした。
非公開物件情報サービスを利用する。無料で登録、物件情報だけ受け取るサービスを利用する
でも、10年間住んでみて、「この家を買ってよかった」と思っています。
新築にはなかった、自分たちで少しずつ作り上げていく喜びがありました。
家を買うことは、人生で一番大きな買い物です。
予算内で納得できる物件を見つけるために、ぜひ、探す条件を少しずらしてみてください。
そして、家を買うこと以上に大切なのは、その後の暮らしです。
住宅ローンをどう返していくか、老後にいくら残せるか。
家探しと並行して、今の時代の家購入と老後の資金についても、ぜひ考えてみてください。
