こんにちは、ジョーです。
私は45歳のとき、湘南に移住して中古戸建てを購入しました。
購入した家は、当時で築20年ほど。
「築20年」と聞くと、かなり古い家を想像するかもしれません。
実際、設備や内装には古さがあり、そのまま住める状態ではありませんでした。
一方で、柱や外壁、屋根など家の基本的な部分は、思っていた以上にしっかりしていました。
そこで私は、家を全部新しくするのではなく、
- 「使えるものは使う」
- 「必要なところにはお金をかける」
- 「自分たちでできることは自分たちでやる」
という考え方で、少しずつ家を整えていくことにしました。
あれから10年。
現在55歳になり、この家に10年間暮らしてきました。
その間にリフォームした場所もあれば、あえて手をつけなかった場所もあります。
今回は、45歳で購入した築20年の中古戸建てが、10年間でどう変わったのか。
実際に住んでみて分かった、修繕・リフォームのリアルをまとめてみます。
1.中古戸建てを購入した当時の状態
私が購入した家は、購入時点で築20年ほどでした。
もちろん、新築住宅のようなピカピカの状態ではありません。
特に水回りや内装などは、かなり年数が経っていました。
キッチン、トイレ、お風呂、洗面所などの設備は、今の住宅と比べると古さを感じます。
壁や床、畳なども、そのまま使うというより、一度リセットしたほうが気持ちよく暮らせそうな状態でした。
ただ、私が見ていて「これはまだ十分使える」と思った部分もあります。
それが、家そのものの基本構造です。
柱や外壁、屋根などは、築20年だからといってボロボロというわけではありませんでした。
むしろ、家の骨格となる部分はしっかりしている。
そこで、
「全部壊して新しくする必要はないのでは?」
と考えました。
中古住宅を購入するとき、どうしても「築年数」に目が行きます。
築20年なら20年分古くなっている。
築30年なら30年分古くなっている。
もちろん、それは間違いではありません。
でも、実際に家を見てみると、築年数だけでは分からないことがあります。
しっかりつくられ、きちんと維持されてきた家なら、築20年でもまだまだ使える部分がある。
私は実際に家を購入して、それを実感しました。
ただし、ひとつ大きな問題がありました。
耐震補強です。
ここは「古いけれど、そのまま使えばいい」というわけにはいきませんでした。
そこで、購入直後のリフォームでは、まず耐震補強を行うことにしました。
2.購入直後にやったリフォーム
前提として間取りは変えることはしませんでした。
理由はお金がかかるから。
導線や部屋の位置は無理に変える必要はないと思ったからです。
購入してすぐに行ったのは、主に次のようなリフォームです。
- 耐震補強。
- サッシ廻り(窓枠)
- キッチン。
- トイレ。
- お風呂。
- 洗面。
- 内装の壁。
- 床。
- 畳。
- ふすま。
つまり、家の基本的な構造を必要な範囲で補強し、毎日の生活に直接関係する部分を新しくしました。
特に水回りは、毎日使う場所です。
ここを古いまま使い続けるよりも、最初に新しくしておいたほうが、その後の生活が楽になります。
キッチン、お風呂、トイレ、洗面所。
このあたりは、家を購入したときに一度きれいにしておいて正解だったと思っています。
内装も同じです。
壁や床、畳などは一度すべてリセットしました。
中古住宅の場合、前の住人が長年使っていた跡が残っています。
そこを新しくすると、「中古住宅を買った」というより、「新しい生活を始める」という感覚になります。
ただ、ここで私が意識したのは、
「全部を新品にする」
という考え方ではありませんでした。
購入直後のリフォームの合計金額は、約800万円
※税別です(10年前の価格ですが)
※リフォーム工事会社さん探しはコツがあります。別の記事で書きます。
大手のリフォーム工事会社さんに依頼していたら、おそらく倍くらいだったと。
注文住宅を賢く探す方法はこちらから
3.あえてリフォームしなかった場所
梁が立派だったので見せること
リフォームをした場所が多かった一方で、あえて新品にしなかった場所もあります。
それが天井です。
普通なら、壁や床を新しくするのであれば、天井もきれいに仕上げると思います。
私も最初は、そのつもりでした。
ところが、天井を剥がしてみて驚きました。
そこに出てきたのが、太くて立派な梁です。
「これ、隠すのはもったいないんじゃない?」
そう思いました。

そこで予定を変更。
天井を新品に張り替えるのではなく、梁をそのまま見せることにしました。
これが、結果的に大正解でした。
太い梁が見えることで、部屋の雰囲気が一気に変わりました。
そして、天井を張らなかったことで、リビングの高さも取ることができました。
新築住宅のように、すべてが新品でピカピカというわけではありません。
でも、梁が見えることで、この家ならではの個性が出ました。
筋交いも見せること
あと壁の中にあった筋交いです。
リノベーションを前提に中古の住宅を購入する際のポイントは大きなリビングを持てるかどうかでした。
元々、今の物件の間取りは絨毯敷きの居間とダイニングとキッチンがありました。
その間に仕切りがあり引き戸と両脇に壁がありました。
内見時の際に壁を取り払いたいと考えましたが、図面上ではやはり壁の中には筋交い(すじがい)がある事がわかりました。
今振り返っても、
「ここは新しくしなくて本当に良かった」
と思っています。

中古住宅の面白さは、こういうところなのかもしれません。
古いものを全部新しくするのではなく、古いものの中にある「良いところ」を見つける。
そして、それを残しながら新しい生活に合わせていく。
これは新築住宅ではなかなか味わえない楽しさでした。
4.10年間住んで実際に修繕したところ
購入時にリフォームをして終わり。
もちろん、そんなわけにはいきません。
家は10年住めば、それなりに傷んできます。
私の家でも、10年間の間にいくつか修繕を行いました。
そのひとつが、1階の屋根です。
屋根についていた古いペンキを剥がして、塗り直しました。
家を長く使っていくためには、こうしたメンテナンスが必要になります。
「中古住宅だから修繕費がかかる」
と思われるかもしれません。
確かに修繕は必要です。
でも、新築住宅でもメンテナンスが必要なのは同じです。
家は買った瞬間に完成するものではなく、その後も手を入れながら使っていくものだと思うようになりました。
もうひとつ、10年間でやったことがあります。
2階の部屋の壁です。
古い壁を剥がして、漆喰にしました。
そして、この作業は家族で一緒に行いました。
正直なところ、プロにお願いすればもっときれいに仕上がったと思います。
自分たちでやったので、多少のムラもあります。
でも、今となっては、それも良い思い出です。
「あのとき、みんなで壁を塗ったな」
と、家を見るたびに思い出します。
家を買ったときには、単なる中古住宅でした。
でも10年間住んで、自分たちで手を入れていくうちに、少しずつ「自分たちの家」になっていった。
これは、中古住宅に住んでみて感じた大きな魅力のひとつです。
5.中古住宅は結局安かったのか?
ここは、中古住宅を検討している人なら気になるところだと思います。
結局、新築住宅を買うより安かったのか?
私の場合は、
「かなり安かった」
と思っています。
私の家は、土地を購入し、その土地についていた築20年ほどの戸建ての建物価値が、ほぼ0円という考え方で購入しました。
そこに、
土地の購入費
+
中古戸建て
+
購入直後のリフォーム
+
その後10年間の修繕
というお金がかかっています。
それでも、トータルで考えると、新築戸建てを購入する場合の費用の半分ほどだったと思います。
もちろん、これは私のケースです。
土地の価格は場所によって違いますし、建物の状態も一軒一軒違います。
中古住宅だから必ず新築の半額になる、という話ではありません。
また、リフォーム費用が想定以上にかかることもあります。
だからこそ、中古住宅を購入するときは、
「築何年だから安い」
ではなく、
- 「その家にあと何年住めるのか」
- 「どこを直せば住めるのか」
- 「どこはそのまま使えるのか」
を自分の目で確認することが大切だと思います。
(※とはいえ、私は戸建て物件を購入する前にリフォーム工事会社さんにも同時に見てもらいました)
私の場合は、建物そのものに大きな価値を求めるのではなく、土地を重視して購入しました。
そして、使える建物を残し、必要なところだけリフォームしました。
リフォーム工事会社さんのプロの目、意見も重要でした
結果的には、この選択が自分たちの暮らしに合っていました。
6.10年住んだ現在の結論
45歳で中古戸建てを購入して、10年。
現在55歳になりました。
10年間、この家で暮らしてきて、今どう思っているか。
結論から言えば、
「中古戸建て付きの土地を購入するという選択は、かなり良かった」
と思っています。
むしろ、これから湘南で家を探す人に相談されたら、
「新築戸建てだけに絞らず、中古戸建て付きの土地も絶対に見たほうがいい」
と伝えたいくらいです。
もちろん、「新築より中古が絶対に良い」と言いたいわけではありません。
新築には新築の良さがあります。
最新の設備があり、保証もあり、最初から自分たちの好きな間取りやデザインにできます。
ただ、私自身は45歳のときに、
「新築で理想の家を買う」
という考え方から、
「土地を買って、使える家を活かす」
という考え方に変えました。
その結果、住宅にかかるお金を大きく抑えることができました。
そして、その差額は、その後の10年間の暮らしにも影響しています。
家にお金をかけすぎなかったことで、住宅ローンの負担も抑えられました。
(別のページで詳しく書いています)
もちろん、家を維持するためのお金は必要です。
固定資産税もかかります。
修繕も必要です。
庭が広ければ、庭の手入れにもお金と時間がかかります。
それでも、
「家そのものにお金をかけすぎなかった」
という安心感は、10年経った今でもあります。

中古住宅は「安い家」を買うことではなかった
中古住宅を購入する前は、
「中古だから安い」
という単純なイメージを持っていました。
でも、実際に10年間住んでみると、少し違いました。
中古住宅を買うということは、
「安い家を買う」
というより、
「使えるものを残して、自分たちに必要なところだけお金をかける」
という選択だったのだと思います。
私の家の場合、太い梁は残しました。
一方で、耐震補強はしました。
水回りは新しくしました。
壁や床も新しくしました。
そして、10年間暮らしながら、屋根を塗り直したり、壁を漆喰にしたりしました。
全部を新品にする必要はありませんでした。
時間をかけて、自分たちの家にしていけばよかったのです。
45歳で購入したときには、まさか55歳になった今、この家についてこんなに多くのことを考えるとは思っていませんでした。
でも、10年間住んだからこそ分かったことがあります。
それは、
「家は買った瞬間が完成ではない」
ということです。
住みながら手を入れていく。
必要なところにはお金をかける。
必要のないところには、無理にお金をかけない。
そうやって10年間暮らしてきた結果、今ではこの家にかなり愛着があります。
これから中古戸建てを探す人へ
もし、これから湘南で家を探すのであれば、新築戸建てだけを見て終わりにするのは、少しもったいないと思います。
特に、
「できるだけ住宅費を抑えたい」
「広い土地が欲しい」
「家を自分たちで少しずつ作っていきたい」
「住宅ローンをできるだけ軽くしたい」
という人なら、中古戸建て付きの土地も候補に入れてみてください。
ただし、価格だけで判断するのはおすすめしません。
建物の状態。
耐震性。
屋根や外壁。
水回り。
土地の形。
周辺環境。
将来の修繕費。
こうしたものを含めて考える必要があります。
私自身も、45歳のときには分からなかったことがたくさんあります。
だからこのブログでは、実際に中古戸建てを購入して10年間暮らしてきた経験をもとに、
「買った後に実際いくらかかったのか」
「住宅ローンはどうなったのか」
「築20年の家に10年間住むとどうなるのか」
「広い庭を持つと何が大変なのか」
「55歳になった今、この家をどう考えているのか」
についても、これから書いていきたいと思います。
中古住宅は、買う前よりも、買った後のほうが長い。
だからこそ、購入前の情報だけではなく、
「実際に10年間住んだ人の話」
も、家探しの材料にしてもらえればと思っています。
